自己責任?個人型確定拠出年金とは

年金

個人型確定拠出年金って聞いたことがありますか?

なんか長ったらしいし、わかりにくい名前ですよね。

20歳以上なら必ず入っている年金、これは国や会社が行っている年金制度です。年金の運用は、国や会社が外部の運用会社に依頼しています。

一方、個人型確定拠出年金は個人が自分でお金を出して運用をする年金です。

つまり、自己責任タイプの年金です。

なぜ、こんなことが行われるかというといわゆる公的年金だけで老後の暮らしをやっていくのは、難しいためです。まあ、十分に資産がある人は年金などは不要ですけどね。

今回は、個人型確定拠出年金についてお伝えします。

個人型確定拠出年金の仕組み

加入したい人はまず個人型確定拠出年金を扱っている金融機関に加入します。

加入者は、月々の掛金を積立てし、金融機関で用意されている金融商品を選び運用します。運用したら、60歳以降に年金または一時金の形で受け取ります。

積み立てられる金額は、

・自営業、無職、フリーター 月額6万8千円
・主婦(夫) 月額2万3千円
・公務員 月額1万2千円
・会社員(企業年金あり) 月額1万2千円または月額2万円
・会社員(企業年金なし) 月額2万3千円

個人型確定拠出年金の加入資格

個人型確定拠出年金の資格ですが2017年1月からは、公的年金を払っている日本国民であれば、たいていの人は加入できます。

<条件>
・60歳未満(60歳以上は入れない)
・主婦、無職、フリーター、公務員
・会社員(企業型確定拠出年金に入っていてマッチング拠出ができる場合はダメ)

個人型確定拠出年金のメリット

個人型確定拠出年金を行うとメリットがあります。

1、自分用の年金で老後資産が充実する(ただしリスクがある)
2、所得税の税負担が軽減される
3、運用益は非課税
4、受け取る時に公的年金控除、退職所得控除の対象になる

個人型確定拠出年金のデメリット

個人型確定拠出年金は、メリットだけでなく当然デメリットがあります。

1、60歳まではもらえない(年金なので60歳未満はもらえません)
2、手数料がかかる(加入時、毎月の運用時、移動時、受け取り時)
3、赤字リスク(運用によっては給付額が支払額より減ることもあります)

個人型確定拠出年金はやるべきなの?

やるかやらないか、どちらがよいとは言えません。

ただし、このような制度をやるのは、現在の公的年金では年金額としては不十分であると国が認めているようなものです。

ですので、お金は多少あるけど今のままでは老後が心配だと思う人は、やる価値はあります。ただし、60歳以後にしか受け取れないので普段の生活に余裕資金がない人は無理です。

自分でわからない場合、銀行、証券会社などに相談してみるといいでしょう。無料で相談に乗ってくれますよ。

まとめ

今は、金利が低くて定期預金など元本保証タイプの投資ではまったく資産が増えません。

なので、個人型確定拠出年金をやってみるのも資産を増やすための手段の1つとして考えてもいいと思います(現在は個人型確定拠出年金をできる人の1%が加入)。

じかし、実際に利用する前にはちゃんと仕組み、メリット&デメリットを理解してやってください。

個人型確定拠出年金は、自分の老後資産を自分で運用したい人に向いた投資です。

なので、年齢が若い人に向いていると言えます。なぜなら、短期で運用利益を目指すわけではないからです。

ただし、50歳以上であっても税金の控除などメリットはあるので、やらないほうがいいというわけでもありません。

また、主婦やフリーターなど所得があまりない人もあまりメリットはありません。なぜなら、元々所得が低いので所得税も少ないので節税メリットがないからです。

*本サイトではネット情報などを元に正しい情報を記載しているつもりですが、間違いがある場合もあります。ですので、あくまでも参考程度にしてください。正式な情報については、個人型確定拠出年金(http://www.npfa.or.jp/401K/)、個人型確定拠出年金ナビ(http://dcnenkin.jp/)、そして銀行、証券など金融機関のサイトなどをご利用ください。